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2023.08.01 実績情報

【空・水・陸】全域の三次元測量を実施しました

国土交通省苫田ダム管理所発注の「令和4年度苫田ダム堆砂測量他業務」において、苫田ダムの堆砂量を把握するため、最新機器を活用し深浅測量、河川定期縦横断測量、及び苫田鞍部ダムの堤体挙動観測を行いました。

また、その業務成果を評価され、苫田ダム管理所長より表彰をいただきました。

●業務の概要

深浅測量の測深方法については、従来のシングルビームによる測深ではなく、面的に計測できるマルチビーム測深機の使用を提案しました。横断側線上の点群データから測線上の現況地盤線を抽出することで精度の向上図りました。
また、ダム湖の両岸とも急峻で人の立ち入りが困難なため、UAVレーザ機器の使用を提案しました。計測データから測線上の現況地盤線を抽出することで精度の向上を図りました。

 

●マルチビーム音響測深機とUAVグリーンレーザースキャナによる深浅測量

水深の深い箇所はマルチビーム音響測深機を活用し、陸上部から吃水域はUAVグリーンレーザースキャナを用いることで、陸上部から湖底部まで切れ目の無いハイブリッド三次元測量を実現しました。
無人小型ボートによりマルチビーム測深を行うことで、通常の有人船では観測できない浅瀬や吃水域等を測定できました。

東陽テクニカ PicoPOD+PicoCAT 諸元

 

アミューズワンセルフ UAVグリーンレーザースキャナ 諸元

マルチビームで計測した湖底の点群データ

UAVグリーンレーザーで計測した陸上部~吃水域の点群データ

陸上部~吃水域、湖底部を合成した点群データ

マルチビームを用い面的に計測することで、単なる断面測量に利用するだけでなく湖底の状況をよりリアルに再現することができます。下図では湖底に沈んだ河道に架かる橋の形状がはっきりと見て取れます。

 

●地上レーザスキャナによる堤体挙動観測

苫田鞍部ダムの堤体挙動観測は、ダム堤外地側管理道上の基準点に地上レーザスキャナを、堤体上の基準点に標識(ターゲット)を、それぞれ設置し3ヶ月に1回の計4回観測しました。

地上レーザスキャナ Leica Scan Station P40 諸元

地上レーザスキャナによる堤体状況(点群データ)

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